みなさん、こんにちは!
株式会社Calligraphia Japan代表の
書道家 上平泰雅です。
今回は「書道家になるには?」というテーマで
お話をしていきたいと思います。
「書道家になるにはどうしたらいいの?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
私自身は2018年から
書道家としての活動を始めました。
現在の活動内容は以下の通り。
- 書道教室の講師
- 書道パフォーマンス
- 講演・ワークショップ
- 各種SNSでの情報発信
- メディア出演・タイアップ
- 百貨店などで個展
幅広く書道家のお仕事をしています。
といっても・・・
「今日から書道家だ!!!」
といきなり始めたわけではありません。
書道家になるために、
行動したことがいくつかあります。
そこで今回は、書道家「上平泰雅」が書道家になるためにした5つのことを紹介します。
本記事を読めば、書道家になるために必要なことが分かりますよ。
書道家になるには?書道家になるためにした5つのこと
書道家になるためにしたことは5つです。
- 書道の技術力を磨く
- 幅広い知識を学ぶ
- 指導力を身につける
- 相手に役立つ提案を行う
- SNSで情報発信する
順番に説明します。
書道家になるには?①書道の技術力を磨く
書道家になるには、
書道の技術力を磨くことは欠かせません。
毛筆を扱う技術や文字のバランス、
墨の濃淡の付け方など、技術の習得は必須です。
そして、技術の磨き方にも様々ございますが
書道の学習としては古典の臨書を行うということが
最も王道であり書道家、書道の先生を名乗る以上は
必ず押さえておくべき基本といえる学習方法です。
臨書についてここで記載すると長くなってしまうので
説明は割愛しますが、書道に必要な技術や見る力は古典を学ぶことで
磨かれていくことは間違いないでしょう。
ただし、書道家として独立したいのであれば
古典の学習ばかりだけではなく創作も同時に行っていくことが重要です。
「古典で技術の引き出しを増やし、創作へつなげる」
「古典からだけではなくあらゆる分野のものから常に吸収する姿勢を持ち続けること」が大切です。
書道に限らずどの業界でも当てはまることですが
固定概念が出来上がってしまうと抜け出すのが困難です。
そのため、常に柔軟かつ多角的に物事をとらえる力を
身に着けていく必要があると私は考えていますし、自身が実行し続けられるよう
意識しながら行動に落とし込んでいます。
ただ、繰り返しにはなりますが
引き出しを増やすための最もオーソドックスな方法であり
書の基本を学ぶための古典臨書は欠かせない存在です。
書道家になるには?②幅広い知識を学ぶ
書道は単なる文字の書写だけでなく、
歴史や文化、美意識に深く根ざした芸術です。
そのため、書道家になるためには、
幅広い知識を身につけることが重要になります。
書道の知識の中でも
「何を主語や目的語において話すか」によっては
必要な知識や知っておかなければならないことが大きく異なります。
わかりやすく言語化すると
主語が「書道」なのか「書写」なのか「美文字」なのか
さらにはその対象者が「学生」なのか「一般の方(大人)」なのか
それぞれの場合に必要な知識を少しでも多く入れておくことが大切であるということです。
少しでも多くの知識を入れておくことで
提案力の強化に繋がり、書道家としての仕事の幅が大きく広がります。
何から始めたらいいのかわからない!
そのような方は、書道の中でもまずは自身が活動の主軸においている分野に絞って
知識の習得から始めて参りましょう。
書道家になるには?③指導力を身につける
書道家になるには、指導力も大切です。
指導力を身に着けることができれば
書道の先生になることができ、お仕事の幅が広がります。
私が指導をする上で気を付けていることは
・相手の悩みに寄り添うこと
・あれもこれも伝えるのではなくその方のレベルにあった指導に絞ること
・褒めることと、修正するところのバランスを考えること
そして、何よりも相手のためになる
正しい知識を正しく伝えること(嘘をつかないこと)です。
わからないことが極力減らせるように知識を増やす努力をし、
わからないことは必ず調べるという癖付けを
明確に行うように努めています。
また、指導力を高める上での大切なもう一つの視点は
適切なコミュニケーションが取れるようにする。
ということです。
話し上手だからコミュニケーション能力の高い
というわけではありません。
相手の仕草や行動、言動から読み取れる情報を
きっちりと見る癖をつけて、
その場で適した対応を行うことが大切だと考えています。
一朝一夕でできるものではありませんが、
寄り添う気持ちをもって、観察していくことで
ちょっとした変化にも気が付くようになります。
変化に気が付けるようになった後に
どのようなアクションをすべきかも悩む点であるかと
思いますがこの点に関しても常に最善を尽くす努力を
し続けることで、良い方向に向かって参りますので
ぜひ、今日から!相手に寄り添うことにチャレンジしましょう!
(私もアクションに関してはまだまだ勉強中です・・・汗)
書道家になるには?④相手に役立つ提案を行う
相手に役立つ提案を行うように
常に心がけています。
生徒さん/ご依頼を頂いた方など、
「どうしたら喜んでいただけるか」を
考えて対応しています。
単に自分の作品を制作するだけでは、
書道家の仕事は継続できません。
生徒さんやご依頼者さまがいることで
成り立っている職業です。
ある種の「営業力」である、
相手に役立つ提案力を磨きました。
書道家になるには?⑤SNSで発信する
近年、SNSは情報発信や交流の場として
欠かせない存在となっています。
例えば、私自身は2019年にYouTubeを開始。
2025年の4月時点において、
約5.1万人の方に登録してもらっています。
SNSからお仕事を頂けることもあるので、
今の時代には必須の活動です。
よくある質問
よくある質問は以下の通りです。
資格は必要?
書道家の仕事内容は?
何から始めたらいいか分からない
順番に説明します。
資格は必要?
特に国家資格のような共通して効力を発揮するようなものはございません。
ただ、全国的に複数の書道団体(いわゆる会派と呼ばれるもの)があり、
その会派内での師範資格などはあるという形です。
つまり、「書道家」「書家」は名乗ったその日から
なることができる職業であるとも言い換えることができます。
そのため、誤解を恐れずお伝えするならば
「書道家」といってもそのレベルはピンキリであるといえるのです。
だからこそ自己流の発信をするだけでなく
書道としての基本はきっちりとおさえていく必要があります。
全ての職業に通ずることだと思いますが
「責任感を持って発信する」ことが大切であると私は考えています。
書道家の仕事内容は?
書道家の仕事は多岐に渡ります。
参考までに、私の書道家としての
仕事内容は以下の通りです。
- 書道教室の経営・講師
- テキスト・カリキュラム作成
- 書道パフォーマンス
- 講演・ワークショップ
- 各種SNSでの情報発信
- メディア出演・タイアップ
- 百貨店などで個展
何から始めたらいいか分からない
どの分野においても言えることは
技術の精進を怠らない。ということに尽きると思います。
自身が目指したい姿になるためには、
その目指している姿になるために必要な要素が
複数あり、それらが合わさることで個性が光ります。
歴史の勉強なども同時進行でできればもちろん
理想的ですが、「まず何をしてよいのかわからない。」
そう思われる方はとにかく古典の臨書や実用書などを
毎日欠かさず取り組むことで技術の向上はもちろんのこと
自分への自信にもつながります。
また、精神的な面においても
日々稽古を欠かさず取り組んでいれば自分への
言い訳もできないので非常におすすめです。
今でも字を書かないという日は作らないようにしていますが
書家として独立してすぐの頃は
特に一日数時間稽古に励み、技術向上に努めていたことが
記憶に新しいです。
そして現在、若輩者ではありながらも
書道の指導者としても活動しているわけですが、
自身の作品を発表する以上に責任が生じるお仕事の分野であると考えています。
「書は自由だし、自分の考え方に沿って進めばいい!」
そのような考え方もありますが、
教える立場で同じようなことをいうのは無責任ですよね。
書は歴史も深く学ぶことがたくさんあり、
学ぶからこそ楽しめる分野の芸術です。
多くの知見や技術的要素を高められるよう常に学びを続けていく。
書をより一層楽しめるよう私も日々精進している最中ですが、
コツコツと積み上げていくことが好きな方にとっては
この上なく楽しい環境であるといえるのでおススメです。
まとめ
書道家になるにはどうすればいいか、
具体的な行動は把握できたでしょうか?
本記事で紹介した5つの行動を通じて、
私、上平泰雅は書道家になりました。
- 書道の技術力を磨く
- 幅広い知識を学ぶ
- 指導力を身につける
- 相手に役立つ提案を行う
- SNSで情報発信する
書道家になりたい方は、
あくまでも1人の書家の1つの意見として
参考にしてみてくださいね。
それではまたお会いしましょう!